都道府県の”属”ブランド力、31県で「県外評価」が上回る結果に ― 博報堂調査（トラベルボイス）
簡単に言うとこの調査は、
1.その県に住む人が、自分の住む県のことが好きか？いいところだと思っているか？(=調査結果にいう「内部評価」)
と、
2.その県以外に住む人が、その県のことを好きか？いいところだと思っているか？(=調査結果にいう「外部評価」)
との、
二つの評価の関係を調べたもの。
ポイントは、散布図です。リンク先で見ていただけるとありがたいです。横軸が1.、縦軸が2.を表しています。
岐阜県に注目してみます。
左下のあたりにいます。
わりと数えやすいグラフなので、各県を表す点を数えてみると、
自分の住む県をいいところだと思う、という答えは、47都道府県中下から4番目、44位です。
でも、ほかの県の人から見て、岐阜はいいところだと思う、という答えは、下から22番目、26位です。
自分の県をいいところだと思うという答えの少ない、岐阜の前後くらいの県と比べると、岐阜の点だけぽっつり離れている。自己評価に比べて、ほかの県の人からの評価が、岐阜はかなり高いのです。（まあ、秋田はもっと高いですが）
この調査では、31の都道府県で、自己評価よりも、ほかの県の人からの評価が高かったそうですが、特に岐阜はその傾向が顕著だと読み取れます。
以下、この結果について考えると…。
岐阜の人が自分の住むところのことをあまり良く言わない、「なにもない」と言ってしまう、というのは、以前からよく言われていることです。この調査でもそれははっきり現れています。ここに住む人に岐阜を好きになってほしい、と思って活動されている方はたくさんいらっしゃるし、自分もそう思っていろいろしてきていますが、ちょっと笑えるくらいこの結果は顕著です。
でも、まあ、これくらいはっきりしているほうがねたにしやすいかもしれません。とはいえ、47位にはなれないあたりも岐阜らしいというか。
だいじなのは、ほかの県の人がたくさん、岐阜のことをいいところだね！と思ってくださっていることなのだと思います。「岐阜」って漢字で書けない人だっていっぱいいるのに、岐阜にプラスのイメージを持ってくださっている声を集めたら、26位で神奈川県と同じくらいだというのは、けっこうすごいことなんじゃないかと思うのです。
自己評価には、ほかの県の人の評価と違って、観光地としてだけではなく、住みやすさの実感なども加味されます。おそらく住みやすさについては、特に岐阜市では大幅なマイナスをつける人は少ないはず。それでもこの自己評価の低さです。観光地としてみた岐阜については、ほかの県の人は岐阜のことをこう思っているのだろうな、という岐阜の人のイメージと、実際のほかの県の人の岐阜の対するイメージには、かなり開きがあるのではないかと思うのです。
自分たちが思っているより、岐阜ってかなり、かなり、いいところだと思ってもらえているみたい。
正直ちょっとびっくりするけれど、結果を見るとどうもそうみたい、なのです。
岐阜をもっと↑おもしろく。
