インタビューするなら、自分のことも話さなければいけない気がしてきた。

このブログではインタビューをさせていただける方を募集している。

更新版:インタビューさせていただける方を募集しています。オンライン取材いたします。

その聞き手となるためには、自分も自分のことを言わなくてはいけないのではないかと思い始めた。
とはいえ「自分のこと」といっても幅広すぎて何を言っていいかわからない。この記事では、インタビューを受けることに興味を持った方が少しでも安心していただけるように、参考となりそうな項目をリストアップして書いてみようと思う。

なぜインタビューをやっているのか

7年間、岐阜の市役所で勤務していたが、そのうち3年間は広報広聴課でパンフレット・テレビ番組・広報紙連載などを担当していた。

学生時代はマスコミに就職したいと思っていた。市役所に入ってしばらくしてから、その思いが蘇った。市役所の中でそういう仕事ができる部署に、と異動希望を出したらあっさり通った。希望する人が少なかったらしい。

広報広聴課での仕事は楽しかった。その中で、岐阜市の魅力をたくさん知った。市民の皆さんに岐阜市をもっと好きになってほしい、と思いながら仕事をしていた。

しかし3年で異動になった。ショックだった。パンフレットの作成などを通じて、ようやく少しずつ岐阜の人とのつながりができてきて、これからそれを生かしてやっていこうと思っていたところだった。

2014年3月、結婚に伴う引っ越しのため退職。転職し、同年5月から観光関係・建築関係の協会などの冊子・ウェブの編集、ライターとなり、東京の会社で勤務を始めた。

伝える仕事、つくる仕事を、異動とかなくずっとやれるようになった。でも、岐阜を好きになってほしい、という思いは、退職までにやりきった気がしなかった。

そのせいもあってか、退職してからも、岐阜の人に岐阜を好きになってほしい、という思いは変わらなかった。何か、岐阜の役に立ちたいと思ってきた。

これまでいろいろなことをやってみた。

・このブログで岐阜のことを発信
インスタグラムで岐阜の魅力を写真で発信
岐阜市民ジャズビッグバンド 楽市JAZZ楽団での活動(アルトサックス担当)
楽市JAZZ楽団のFacebook担当、フリーペーパーやウェブメディアへの楽市JAZZ楽団紹介記事の寄稿
・鵜飼×JAZZ(ぎふ長良川鵜飼の踊り船でジャズを演奏)
・前職の自社メディア(観光関係)で岐阜の人に取材、記事を掲載(交通費は自腹でした、まあ、楽市の練習の日にくっつけたりさせてもらったのですが)
サンデービルヂングマーケットの当日スタッフ

バンドの練習があるので、月1回は岐阜に帰っていた。それでも、岐阜の役に立っている感じは全然しなかった。このことについては先日別の記事に書いた。

求められているのは「関係人口」より「関係人材」? 「聴くTURNS」第2回から考える。

何年たっても岐阜の役に立てない、岐阜から呼ばれることがないというのはつらいけれど、自分の力のなさでもある。

そういう自分が岐阜に貢献する道はないのかと考えて、やってみたいと思ったのがインタビューだった。

一番好きな仕事だった。普段、人と話すのがうまくない私にとって、人と話す機会は、一つ一つがただただ喜びだった。事前にあれこれ調べて、考えて、当日のお話の中で相手の考えにもう一歩入りこむような質問ができたときは嬉しかった。

岐阜に関するメディアはたくさんあるけれど、長めのインタビュー記事を中心に載せているところは他になさそうだった。これなら、私にもできるかもしれない、もしかしたら、何か岐阜に貢献できるかもしれないと思った。岐阜のおもしろい人を紹介することで、岐阜に興味を持ってほしい、岐阜っておもしろいところだと思ってほしい。それは、市広報紙でインタビュー連載を立ち上げた先輩たちが考えていたことでもあった。
最初にインタビューをお願いした漫画家の石田意志雄先生が快く引き受けてくださり、その後もありがたい出会いのおかげで、インタビューを続けることができている。

ただ、やっていくうちに、岐阜だけじゃなくてもいいのではないかという思いも出てきた。
それには本業での経験も関係している。現職では、住宅の建主への取材が多い。相手はこれまで取材を受けたことがない人、これからも受ける機会が少ないであろう人が多い。
そこにある物語は、一つ一つがとても興味深い。そしてその物語は、他に参考資料もなく、私が聞いて構成するしかない。それがたまにうまくはまって、建主さんが喜んでいたなどと聞くと嬉しくなる。人生でも数少ないかもしれない機会を、記念に残るものにできたかもしれないと。

このブログでお話を伺った方々の活動分野はそれぞれ違う。しかしどの方のお話も本当に面白く、聞かせていただけることが本当に嬉しかった。

岐阜に貢献したい、に加えて、もっといろいろな人のお話を聞いてみたい、と思うようになった。
この世界に生きる一人一人が幸せだったら、世界は平和になるはず、と思う。

インタビュー記事を通して岐阜に貢献したいし、取材させてもらった人に貢献したいし、読んでくださった方にも何か感じてもらえたらいい。そしてそれを通して、私がこの先さらに岐阜の役に立てるような力をつけたいし、自分のこれからの仕事でも、生涯にわたってやっていけるような力をつけたいと思う。

自分自身、人の話を聞くのが好きな一方で、誰かに「話を聞きたい」と言われることへの憧れと興味がある。人は自分のどういう部分に興味を持ってくれるのだろうか。
そんな気持ちのある人は自分だけではないような気がする。聞かれたい人と聞きたい自分がうまく出会えて、その気持ちをかなえられたなら本当に嬉しく思う。

ちなみに、記事がバズれば広告収入が入る仕組みは一応整えてありますが、現状ではあまりに遠く及ばないので、そこはあまり狙っておりません。

インタビューをするうえで、どんなことを大切にしているか

自己肯定感が低い気持ちも、聞きます。
自分自身が自己肯定感の低い人生を送ってきた。

今もそれは続いている。ただ、そのせいで一つだけよいことは、同じように自己肯定感の低い人の気持ち、もがいてもなかなかうまくいかない気持ちが理解しやすいことではないかと思っている。

自分が話し手なら何をどう聞いてほしいか、ということも考えながら、聞き方をブラッシュアップさせたいと思う。

・いちばん話したいところを、いちばん聞きたい。
お話の弾む、饒舌になるところは、その人のドラマの面白いところだと思う。もし、人の噂話とか、記事に書けないような方向に弾んできた場合はそれとなく切り替えます。

・まずは、全力でお聞きします。
私からその場で、何か意味ある提言などはできない気がする。
でも、全力でお聞きします。
そして、それが人に伝わる形になるように、質問します。質問を磨くことに力を注いでいます。

これからやってみたいこと

どんな方のお話も聞いてみたいです。

こちらからお願いするときも、ご活動分野にかかわらず、お話をお伺いしてみたいと思った方、タイミングの合った気がする方にお願いしています。
「地域×音楽」のテーマは特に、個人的にこれからもっとお聞きしてみたく、お声がけすることもあるかもしれません。

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