バンドでご一緒させていただいていた方々と飲んで、久しぶりに毒を吐くほど酔っ払った。楽しかった!
みんないろんな仕事をしていて、それぞれキャリアがあって、誇りもある。
自分の仕事のこと、今後のこと、やりたいこと、普段一人でぐるぐると考えてしまうことに目の前で反応が返ってくることが嬉しかった。
東京にこんな風に喋れる人ができたことが本当に嬉しい。
というかこんな話ができる人は東京にしかいないかもしれない。
ここにいるからこそ出会えたんだな。バンドをやっていたからこそ出会えたんだな。
何者でもない自分には本当に全くもって自信がない。初対面の人と話せない。ワークショップとかに出たとしても、その場でどうにか事故のない程度に話すのがやっと。誰かと出会った気がしても、つながらないし続かない。繰り返しても、孤独。
バンドは、継続的に会う。楽器を持っていたら、話せる。何度も会って、一緒に吹いていたら、話すことは少なかったとしても、だんだん安心してくる。そうしたら、話せる。
仕事以外で継続して会える場所は他にもあるかもしれないけれど、ゼロじゃない自分で人に会える場所は、私は他に持ち合わせていなかった。
サックスは特に、一人で人前で吹くことは少ない。誰かと一緒に音楽をつくる。息を合わせようとすることが、気持ちを近づけることにつながっているのかもしれない。
バンドをやっていてよかったな。
酔いが醒めて思い返すと、自分の仕事を大事に努力を重ねていたり、自分の興味あることに次々突き進んでいたりするみんなを見て、やりたいことがなかなか進んでいない自分が本当に嫌になる、
という気持ちより、ああ楽しかった!という気持ちの方がずっと大きかった。
また頑張れる気がした。
またちゃんとみんなに会いたい。
お世話になった方々に恩返しがしたい。