昨日ぎふメディアコスモスで「ルドルフとイッパイアッテナ」の垂れ幕を見た。
今岐阜県では、ヒット中の映画「君の名は。」の舞台の一つが飛騨市とか、「聲の形」の舞台が大垣市とかで「聖地巡礼」者も来ていて盛り上がっている。岐阜市も夏に公開された「ルドルフとイッパイアッテナ」の舞台になっている。というのがYahoo!Japanトップニュースに載り、多くの人がそのことを知った。この間も、東京で岐阜出身だと言ったら「最近アニメの…」と言われたくらいだ。
金華山ロープウェーも「ルドルフとイッパイアッテナ」のラッピングがされているらしい。
私は映画は見ていないけれど、小学生のころ本を読んだのはよく覚えている。1987年に出版されたそうだ。来年で出版30年。今まで残っているということだけでも名作と言えるのだろうと思う。作者の斉藤洋さんは岐阜出身ではない。今日メディアコスモスで見たら齋藤さんの本がずらっと並んでいた。
しかし「君の名は。」とはファン層がかなり違う。いわゆるアニメファンが「君の名は。」や「聲の形」を見ているのに対して、ルドルフを見ている層の中心は子どもたちだろう。「君の名は。」のように聖地巡礼が盛り上がるとは考えにくい。
今日たまたまお会いした市の方ともそんな話になった。よくよくわかっていらっしゃった。もう、次の手を考えているそうだ。
確かにルドルフで観光客を呼ぶのは難しいと思う。でもルドルフは岐阜の人が岐阜のことを好きになるのには役割を果たすのではないかと思う。児童文学の名作であることは間違いない。年齢に関わらず好きになれる話だ。子どもが読んでいたのを見ていた親世代もルドルフを知っているようだ。既に幅広い層が知っている。
「ルドルフの生まれたまち岐阜市」、その言葉は、まちの人がかみしめられればいいのだ。