下呂温泉、清流の国の温泉。

今年7月の豪雨、岐阜県下呂市でも雨が降った。
とはいえ下呂温泉街自体にはほとんど被害はなかったが、JR高山本線が一部不通になり、名古屋から電車で来られなくなってしまった。ようやく復旧したのは8月11日。7月の宿泊者数は昨年同月の2割減だという。

下呂には何度も訪れている。大学時代の友達と旅館に泊まったこともあった。
最後に行ったのは2016年の7月。



あちこちで温泉のお湯が湧いていて、触れる。

下呂市では当時からインスタグラムを更新していて、ハッシュタグ「#gerostagram」を入れた投稿のキャンペーンもしていた。今となってはどこでもやっているが、当時としてはかなり早い。インスタ用の写真スポットもあった。


朝着いて、取材の時間まで温泉街をぶらぶらしていると、これから帰るお客様方が。年配のご夫婦とか、50代くらいのご夫婦に高齢のお母様を加えた3人とか。

下呂温泉観光協会では早くからマーケティングに力を入れていた。日本版DMO候補法人の登録がこの年の2月に始まったばかり。これも早い。協会の会長は下呂温泉で最も大きい旅館の一つ、水明館の社長さん。実行力とか引っ張る力とかが感じられる、かっこいい方だった。
その時の記事が「マーケティングから地域に観光の力を 下呂温泉観光協会」。

当時すでに始まっていたエコツーリズムの取り組みに、最近はより力を入れている。温泉街からは少し離れるが、合併で広くなった下呂市内には小坂の滝めぐり旧金山町の巨石群など、いろいろな自然資源があるのだ。
マーケティングなどの取り組みもあり、全国でも先進的なDMOの一つ。

そして温泉街の最大の魅力はやはり温泉。取材後、大衆浴場に行ってみる。

大正15年から続く大衆浴場「白鷺の湯」、とても洋風。しかし大人一人370円というお値段はやはり大衆浴場。
昼間だけれど、結構人がいた。地元っぽい方も観光っぽい方も。後に下呂市役所のお友達にこの話をすると、仕事帰りに行ったりしていたな~と言っていた。
大きな窓からは明るい日差しが差し込み、山の緑や川も見える。そんな中、透明でつるつるした湯を堪能する。

大学時代の友達と泊まりに来たのは10年くらい前だ。多分、湯之島館だったと思う。
それまで温泉旅館らしい温泉旅館に泊まったことがほとんどなかったのだが、仲居さんがとても温かく親切だったのをよく覚えている。露天風呂でのんびりし、窓から「下呂温泉花火ミュージカル」を見、・・・楽しい思い出。

もう少しだけ温泉街をぶらっと。

ゆあみ屋の温玉ソフト。温泉玉子でソフトクリームが濃厚になる。でもくどいというほどではない。濃厚な牛乳が苦手な私でも大丈夫。足湯につかりつつ食べられる。

午後になると若いカップルや若い家族連れ、大学生らしいグループが増えた。幅広い世代に人気。観光協会の、マーケティングをもとにした戦略実行の成果が現れている。

温泉街の真ん中には飛騨川。
ここもやはり川のまちなのだと感じた。ここも、岐阜。


もちろん川のある温泉は多いけれど、まちを彩る水路というより自然らしい雄大さとワイルドさがちゃんとある川のほとりにある、これほどの大きさの温泉街、というのは実は少ないような気がする。

小坂の滝めぐりは台風21号による倒木で停電し、公園のトイレや茶屋は開けられず、遊歩道は通行止めが続いた。まだ影響は続いているらしい。

名古屋からの特急列車も再開された。人気の旅館でのんびりするなら、今がチャンスかも。もともと名古屋から特急で1時間半、車でも2時間くらいというアクセスの良さだ。
名古屋からの特急運転再開を受け、応援キャンペーンもやっているようです。やっぱり、やることが早い。

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