奄美大島、広い。

奄美大島は広かった。
たくさん移動した。
必要上、ばんばん車で走った。あまりせかせかしていない感じがした。私はよくあおられるけれど、それがほとんどなかった。50㎞制限のところで40㎞で走っている人も結構いた。ありがたい。

島の自然の中にいても、海を見ながら地球の丸さを感じても。
結局、私は私でしかなかった。何か考える小さな個体でしかなかった。自分と外界との膜は溶けなかった。
なんでだろう?もっと人のために生きられないのか?人のことを考えられないのか?と思った。
それでも、私を忘れることができなかった。

奄美大島の人は適度な距離感を持っていた。根掘り葉掘り訪ねて来ない。どこから来たのか、さえ、なかなか聞かなかったりする。それはとても心地よかった。

国直集落や国直海岸でSUPとかいろいろな体験ツアーをやっていると聞いて、すぐに見られるとも思えないながら、行ってみた。本当はネットで調べてから行けば仕掛け人の方にもお会いできたかな。
集落の路地裏をふらっと歩く楽しみ。写真を撮るのが楽しい。見たことのない景色。歩いていてカフェを見つける。奇跡かと思う。
喫茶てるぼーずのご夫婦。どこかから移住してこられて喫茶店と民宿をされていた。夏には海水浴客がたくさん来るらしい。

アイスおいしかった。ちょっと柔らかいバニラアイスからしてただものではない。そして奄美大島で採れたスモモのソース。スモモっていままで缶詰っぽいものしか食べたことがなかったけれど、このソースは本物からできていることが一口で分かった。窓からは海が見えた。インスタ映えと言わずしてなんなのか。

お父さんは木を削っていた。奥さんがこれから染物をするからと。奥さんは移住して22年と言っていた。急にふらっと訪れたのに反応はとてもフラットだった。島の集落ごとに色があるから楽しいよと言っていた。
喫茶店をやって、染物の体験をして、民宿をして、染物をして、畑をして(2か所借りていると言っていた)。そうやって夫婦二人で暮らしている。
誰が何と言おうと。
私もそんな風になれたらいいと思った。
私のやりたいのは岐阜を発信すること。マネタイズを考える前に、やりたいことがやれるように。
どうでもいいことはしない。
どうでもいい人の言うことは気にしない。
自分の目指すべき方へ。
動けていればこんなに焦らなくて済むだろう。

 

ナイトシュノーケリング、知らなかった世界を見た。手に小さい魚がいっぱいぶつかってきた。魚、寝てましたかと後で聞かれたけれど、初めてなので、寝てたーというより、いたーという感動で一杯だった。青いヒトデをガイドのあやかさんが取ってきてくださった。びびりの私は触るのが大変だった。でもなんとか。青いのは南国特有なのだそうだ。あの青さ、忘れない。
思い切ってやってみてよかった。
何歳になっても知らない世界があるということは本当に嬉しいことだと思う。
もっと、初めてのこと、やってみたい。

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