甲府、山に囲まれる高揚。

山が見えた。ぐるぐる360度。甲府のまちなかから、不意に道の向こうに山が見える。振り返っても山が見える。

d design travelのページを信用してみることにする。
サドヤ、甲府駅徒歩5分の場所にいきなり異世界が広がる。結婚式場にレストラン。ワインを醸造しているとは思えない雰囲気。でも地下に降りると、そこには本物があった。昔はタンクとして使われていて、ブドウやワインの紫がタイルに染み付いた部屋。

ワインを出した蛇口と、掃除をする人のための小さな出入り口。暗い部屋。樽にはワインを入れた日付、ぶどうの種類と味の格付けのほかに、税務署に樽を登録した日付が書かれている。誰も正解しないのでクイズにするのはやめたらしい。説明してくれた男子が普段は山梨大でワインの研究をしているというのも、なんとなく本物感がある。
どんなに美しいチャペルより、レストランより、説得力のあるのは本物。地下の醸造場で樽の間を抜けてバージンロードを歩きたい人がいるのもわかる。

フォーハーツカフェ。

これもd design travelで見た。でも店主のお名前と、店主を中心にして始まったやまなしワインツーリズムは前から知っていた。ただワインがあまり得意ではないので、今まで行ったことがなかった。
今回もサドヤで試飲しただけで酔って凹んできたため、ワインは諦めてビール。山梨の地ビール、ヴァイツェンと夢幻。後者は期間限定、フルーツっぽい香りがして黒っぽくて濃厚。ヴァイツェンは肉っぽい匂い、飲みやすい。

かぶの丸焼き。くたくたになっているわけではなくてしゃっきり感の残る、日の通し加減が絶妙。オリーブオイルや味付けも洋風なのにどこか庶民的。ごぼうはもとが太かったのだろう、存在感が厚い。

野菜が美味しいって、それだけでつまみになるって、 なんて幸せなことなんだ。

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