真鶴、扉の向こうにふわりと。

なんとなく真鶴へ。

真鶴出版さんのFacebookページを以前からフォローしている。
ご夫婦で神奈川県真鶴町に移住されて、2015年から「泊まれる出版社」として出版をされたり、ゲストハウスをされたり、他にもいろいろなことを。「コロカル」の真鶴出版さんの記事か何かを読んだのだと思う。それからずっと真鶴が気になっていた。
JR東海道線で、小田原から3駅先、,横浜から約1時間。のんびり家を出て、昼過ぎに着く。
真鶴駅前には海鮮の食堂や鮮魚店などが。海のまちだ。

真鶴ピザ食堂KENNY

真鶴出版さんのFacebookページによく名前が出てくるので気になっていた。魚介のまちでなぜピザなのか、うまく連れに説明できなかったがとりあえず行ってみる。

入ってみると、メニューに「真鶴ピザ」なるものが。真鶴の干物を使っているという。

白のあじ。あじのみりん干しが乗っている。干物の塩気とチーズの合わさった絶妙な味。魚介のうまみってこんな風にイタリアンに合わせることもできるのか。そこに乗せられた筍が思いがけず豪華な気分にさせる。


赤のうずわと白のうずわのハーフ&ハーフ。うずわとはソーダカツオの塩干しだそうだ。そのペーストが入っている。赤のトマトソースは新鮮さが伝わる。普段はあまり得意でないオリーブの実も、ここに乗せられたら美味しい。
白のうずわはチーズとカツオの濃厚さに、れんこんのしゃきしゃきした感じがよく合う。


入ったとき、お店は1席を除いて満席だった。1階にいたのは皆二人連れで、カップルや親子など。皆静かに品よく食べていた。
旦那様らしき方が厨房でピザを焼いているようだ。席からもシェフの横顔がよく見える。奥様らしき方が一人でホールを担当していた。


真鶴出版の前まで行ってみる。閉まっていたので写真だけ撮らせていただくことに。

バスで真鶴半島の先へ。途中、木々の間を通る。海と山が近い。

建物のあるところから、階段を下りて三ツ石海岸へ。結構急な階段が続く。途中に喫茶店。

検索してみると、干潮のときは「三ツ石」まで道ができるらしい。私が行ったのは満潮の少し前だった。



石がごろごろしている。岩場もある。そこで小さい黒いカニを見かけた。他にも生物が多くいるらしく、子ども連れがたくさん遊びに来ていた。シュノーケリングの装備を着けた人もいる。
海を見ながらぼーっとする。この海の先にも、海の中にも、世界が広がっている。

帰り、バスを途中下車。急斜面を上る。これを毎日やるとすれば、自分ならここに住めるだろうかと思う。


レストラン真鶴さんかく屋根
スタッフの女性が明るく迎えてくださる。テラス席でもいいけれど「蚊がいるので…」とのこと。
店内の席でも、大きい窓から海がよく見える。

シフォンケーキはふわふわ。そして添えられていた自家製ブルーベリーのジャムが本当においしい。甘さ控えめでさっぱりしている。新鮮なうちに使い切るからこれくらいの甘さに抑えることができるのだろう。

自分たちと、もう一組のお客さまは年配の男性。スタッフさんからは「先生」と呼ばれていた。何の先生なんだろう。何かお土産の包みを持って男性が辞去した少し後、スタッフさんが「やだ、先生これ忘れてる」と上着を持って追いかけていった。


少しのんびりしていたら、日が暮れた。
スタッフさんに見送られ、真鶴駅まで歩く。道から海が見えた。半島の、バスで通ったのとは逆側の海岸。湯河原あたりの灯が綺麗。いつまででも眺めていられそうだ。

素敵な人がいて、素敵な景色があって。
でも、まだ真鶴をつかんだ気にならない。
ふわふわと扉の向こうにあるような、不思議なまちだ。それが求心力になっているのだろうか。通いたくなる、住みたくなる人の気持ちがちょっとわかる気がする。

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