青森、奥入瀬渓流へ。

自然ばかりに囲まれて、川の音。

「雲井の滝」から「子ノ口」まで歩くことにした。こんな道なら、いつもより歩ける気がした。
とはいえ疲れるのと無縁ではいられないけれど。

歩道のすぐ脇に車道がある。時々車が通る。バス停もある。山中で倒れたら最後、という感じは全くない。かなりの自然を壊してつくられた道路なのだろうか、と想像する。観光による収入とか車がない方が景色はいいだろうけれど、この日はまあ許容できるくらいの量の車しか通らない。
調べると、1997年にこの道のバイパスができ、その後も議論が続けられているらしい。住民の暮らしや観光や環境保全や、いろいろなことがある中で、何がいいなんて簡単には言えない。

歩いていると何も考えなくなる。
否、頭が完全に空っぽになるわけではないけれど、ふわふわとしたことばかり思い出す。子どものころの遠足のおやつとか。

のんびり、ちょこちょこと休憩を挟みつつ、それでもパンフレットに書いてあったのと大体同じ時間で着いた。


湖もまた美しい。


「子ノ口」から「休屋」まで遊覧船。席はとても空いている。
デッキに出ると雨が降ったり止んだり。でも窓越しよりは直接見た景色の方が美しい。
船内には自販機、売店ではお菓子だけでなくホットコーヒーも入れてくれるらしい。

休屋は古くからの保養地といった趣。
展望レストラン 信州屋」の展望は確かに素晴らしい。


明治時代に放流して定着した「ヒメマス」が十和田湖の名物らしい。刺身、脂が乗っていて確かに美味しい。


十和田市の名物「十和田バラ焼き」。これは、間違いのない味。どこで食べても美味しそう。


高村光太郎「乙女の像」。大学院の入試で出たのが高村光太郎さんの詩だった。何だかんだと解釈を書いた記憶が残っている。つまりは、一度人生を助けてもらった人。


パワースポットという十和田神社にも。いかにも荘厳な雰囲気で確かにご利益がありそう。

休屋の観光案内所で手に入れた十和田市の観光パンフレットが素晴らしかった。エリアごとに分冊されているのだが、スポットの解説がちょうど読み切れるくらいの詳しさで、しかしただ行くだけではわからない情報を載せている。地図もわかりやすい。デザインも少々女子向けというくらいの抑え目のかわいらしさ。
十和田市観光協会のホームページ「アーツトワダ ウェブ」も早くからおしゃれなデザインだった。十和田市現代美術館があることがデザイン力の高さに関係しているのだろうか。今回は残念ながら行けなかったけれど、美術館。

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(一社)十和田湖国立公園協会
※行ったのは2018年夏です。青森の他の記事はこちら。
主役は本物。三内丸山遺跡。
森で出会う。青森県立美術館。

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