勝手に応援。第13回ぎふジャズフェスティバルは1月17日開催。

今年もぎふジャズフェスティバルが1月17日(日)に開催される。
さらっと書けてしまうが、これがどれほど凄いことか。勝手に応援するべく書く。

1.スペシャルゲストなしで、楽市の真価を伝える。
2.オリジナル曲「夢幻」の見せる表情が多様化。
3.コロナの中での開催のモデルケースに。

岐阜市民JAZZ BIG BAND 楽市JAZZ楽団は、岐阜市文化センター・市民会館を活動拠点とする市民ジャズビッグバンドだ。2008年に結成、現在は3チームで活動中。両ホールの指定管理者である(一財)岐阜市公共ホール管理財団が運営している。
音楽総監督は、熱帯JAZZ楽団や高橋真梨子ヘンリーバンドなど全国区で活躍するサックス奏者の野々田万照さんが務める。他にも、サックス奏者粥川なつ紀さんをはじめとするプロミュージシャンが多数、チームの音楽監督や講師を務めている。
筆者は昨年度までの12年間参加させていただきました。人生変わるほどお世話になりましたが、その話はまた別のところで。

野々田さんのYouTubeチャンネルでも楽市の紹介があり、チームの一つ「こーもらんつ16」のメンバーが出演している。

結成以来毎年1〜2月に「ぎふジャズフェスティバル」を開催。ゲストにプロミュージシャンを迎え、楽市の演奏とあわせて、ジャズに詳しくない人も老若男女楽しめるエンターテイメントなステージを届けてきた。初回から12年、ほとんど毎年1000人を超えるお客さんが集まるという、岐阜で指折りの人気イベントだ。

そのぎふジャズフェスティバルが今年も開催される。

第13回ぎふジャズフェスティバル
2021年1月17日(日) 開場13:15 開演14:00
岐阜市民会館大ホール
詳しくはこちらから  

スペシャルゲストなしで、楽市の真価を伝える。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して行われる。会場は昨年までと同じ岐阜市民会館大ホールだが、定員1500人のところ、430席のみの販売に。スペシャルゲストはなく、野々田万照先生、粥川なつ紀先生と楽市JAZZ楽団のみの出演だ。

チケットは前売り一般1500円(全指定席)で、昨年までの自由席より500円安くなっている。
それでも。今まではスペシャルゲストがいたから、チケット代がかかってもお客さんに納得してもらいやすかったと思う。だけど今年は、楽市だけの出演でチケット代を払ってもらうことになる。もしかしたらそのことで緊張したり、責任を感じたりしているメンバーや関係者の方もいるかもしれない。

でも、本当はスペシャルゲストだけでなく楽市自体に大きな価値があるということが、この機会に明らかになるのではないかと思う。
スペシャルゲストはいなくてもジャズフェスは、楽市がやるのは、発表会ではなくエンターテイメント。メンバーに知り合いがいてもいなくても、ジャズが好きでもよく知らなくても、楽しめるステージになるはずだ。

スペシャルゲストではないが、音楽監督の野々田万照さん、粥川なつ紀さんや、講師の先生方はもちろん出演する。
野々田さんは昨年3月、楽市JAZZ楽団をはじめとする功績により、岐阜県芸術文化奨励を受賞した。さらに昨年は、活動拠点を東京から再び岐阜に戻している。岐阜でのステージに、一段と気合が入っているかもしれない。

オリジナル曲「夢幻」の見せる表情が多様化。

楽市の活動10年目となった2017年は、1567年に織田信長が岐阜に入城してから450年の節目の年でもあった。市では「信長公450プロジェクト」として、さまざまな事業を行っていた。
その名が信長の開いた楽市楽座に由来する楽市JAZZ楽団。楽団の10周年記念もあわせ、この年に生まれた楽団オリジナル曲が「夢幻〜信長と濃姫〜」だ。音楽監督の野々田さん、粥川さんへの委嘱作品である。ぎふジャズフェスティバルでは、2018年1月の第10回から毎回披露されている。
楽市で演奏している動画はないが、昨年、野々田万照先生がソロで演奏している動画が公開された。それが何だか、いつも演奏されている曲のイメージとちょっと違って面白い。

新型コロナウイルス感染症対策文化芸術活動緊急支援事業
「ぎふ清流文化プラザ“再始動”プロジェクト~tomoni~」
野々田万照サックスコンサート With 大前光市(2020年6月27日)

1曲目が「夢幻」。リオデジャネイロパラリンピックの閉会式にも出演されたダンサー・大前光市さんと、日本舞踊家の龍邑桃さんとコラボしている。
大前さん、第2章は激しい曲調だからもっと激しい動きをされるのではないかと勝手に想像していたのですが、実際には動きを詰め込むのではなく、一つ一つの動きが大きく、威厳のある感じ。第4章でそれが少しずつ変わっていく。

そしてさらに驚いたのが龍邑さん。ジャズと日本舞踊のコラボなんて想像したことがなかった。でも見てみると、不思議と合っている。濃姫はどちらかというとぱきっとした、凛としたようなイメージがあったけれど、龍邑さんの踊りはもっとしっとりとした感じ。ご自身のインスタグラムにも「野々田さんのサックスの音色が優しく暖かく女性の柔らかな包容力を感じて信長様を想う濃姫にいたしました」と書かれている。

 

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濃姫は史料の少ない人物でもあるし、いろいろな解釈ができるのだ、いろいろな見方ができるのだ、と改めて気付いた。

実はジャズフェスでの「夢幻」は、スペシャルゲストも交えて演奏することもあるため、毎年、その時だけの「夢幻」になる。例えば第11回では、ピアニストの村井秀清さんをはじめとするゲストの皆様が一緒に演奏してくださった。特に村井さんのピアノがフィーチャーされた部分は、いつも演奏する感じと全然違っていた。

今年のジャズフェスではどんな「夢幻」になるのか。その時の音に耳を澄ませたり、大前さんや龍邑さんを思い出してみたり、さまざまな楽しみ方ができる注目の一曲になりそうだ。

ちなみにこの動画では、その後も万照先生のサックスが、いい音で堪能できる。「ザ・ピーナッツ・メドレー」や「マルサの女」などは、ジャズフェスでビッグバンドバージョンを披露したことがある曲だ。

コロナの中での開催のモデルケースに。

コロナ禍で、たくさんのライブが中止や延期になった。プロミュージシャンの方々には経済的に苦しくなった人も多いと聞く。
プロでないミュージシャンの方々は、経済的には支障はないかもしれない。しかしその分、ライブだけでなく練習も中止となり、何か月も楽器を吹く機会もなく過ごした人もいる。さまざまな状況が重なって、塞ぎ込んでしまった人もいると聞く。

楽市JAZZ楽団では再開した練習で、メンバーどうしの間隔を空けるだけでなく、管楽器プレーヤーの前にビニールカーテンを設置していた。

ジャズフェスに向けても、例えば本番前日の最終リハーサルの前には、2週間以上の間隔を空けて練習日を設定。練習時に感染者や濃厚接触者がいたとしても、本番に間に合うようにした。他にも、きっとさまざまな感染拡大防止のための配慮をされているのだろうと思う。

サポートの行き届いた、財団主催のバンドだからこそできることかもしれない。でも、そういうバンドである楽市がまずそれをやることで、全国の他のバンドの方々も、「こうやればできるかもしれない」と具体的な方法が見えて、希望を持てるようになるかもしれない。

プロミュージシャンの方々が、これ以上仕事を失わなくて済むように。プロでないミュージシャンの方々が、大好きな音楽と離れて心を壊さなくて済むように。
まだ、すぐにはコロナが収束しそうにない中で、それは結構重要なことなのかもと思ったりする。

この記事を書く前、まさか中止になっていないよなと岐阜市民会館のホームページを見てみたら、「「第13回ぎふジャズフェスティバル」チケットの払い戻し要件の変更について」というお知らせが出ていた。「感染を避けるため、参加を自粛される場合」でも、チケットの払い戻しを受け付けるという。
本気だ。本気で、何とかして開催する方法を探っている。いろいろなリスクがありながらも、先陣を切ろうとしている。凄い、と思う。

ちなみに今回のジャズフェスは、後日YouTubeでの配信もあるそうです。ただし、著作権等の関係で、一部の曲目のみになるとのこと。

今回が伝説のジャズフェスになったらいいなと思う。
楽市JAZZ楽団の挑戦、心から応援しています。

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