狭間美帆plus+@Jazz Auditoria。

頭がぼーっとする、体に力が入らない、ほど。

かっこよかった。耳を澄ましている。このメロディーの裏にどんなフレーズが響いているのか。スタンダードの奥にある、かっこいい音、かっこいいフレーズ、かっこいいハーモニー。どこかで鳴る音を聞きとっている。狭間さんのあのかっこいいアレンジはそうやってできているのだろうと思った。
一曲目のオリジナルがまずかっこよく。二曲目のMaiden Voyageでこんなにかっこよくなるんだこの曲!とはっとさせられる。いや、もともとかっこいいけれど、全然別のかっこいい顔が引き出されているのだ。いつも聞いているメロディーがトロンボーン一本で奏でられるだけでも、今までの概念ががらんとひっくり返されたようなかっこよさがある。

ソロもそういう曲の世界観の中のソロなのだ。とにかくかっこいいハーモニー、アレンジがあってソロもその続きなのだ。同じスケールとか、何か同じものを使っているのだろうと思う。音の並び方に共通のものを感じるのだ。小西さんのアルトと安藤さんのソプラノのバトル、かっこいいの相乗だった。曲に流れているかっこいい音、かっこいいスケールを使ったフレーズがめちゃくちゃかっこいいのが二本でバトルしているのだ。
みんつぁー様とか、ぱっとめせにー様のビッグバンドアレンジに入っているようなかっこいいソロが目の前で生まれていた。こんなのできるものなんだ。この前モーダルとコーダルという言葉を教えてもらったけれど、多分これはモーダルに類するものなのだろう。そういうソロができる、得意な人たちが集まっている。

今までモーダル的なものはあまりやったことがなかったけれど、こういうのもできたら本当に楽しいだろうと思った。
そして狭間さんみたいに、その奥にあるフレーズに耳を澄まして、ソロを吹いてみたい。
やってみたいことがいっぱい。もっとアドリブをやってみたい。ソロをやってみたい。
自分を信じること。自分の中にある音楽、自分に蓄積されてきた音楽を信じること。狭間さんを見ていて、自分もそういうのをやってみたいと思った。もちろん理論も勉強するのだけれど、それとはまた別の話なのだ。

 

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